先生が教室を出て行き、また教室内が騒がしくなる。
 先の出来事のせいでうまれた黒い靄がまだ晴れない。気持ちを抑え次の授業の準備をしていると、中学時代からの仲の高良 康介(たからこうすけ)に話し掛けられたから康介に八つ当たりをして少し気分が晴れた。
康介は用事があったようだけど、チャイムが鳴って先生が入ってきたから急いで席に戻っていった。
授業が始まり、ノートをとらなければいけないけどとてもそんな気分になれなかったからトイレに行くと言い教室を抜けだし屋上に向かう。
階段を上り屋上にはいると先客がいた。朝のムカつく作り笑いの女だった。特に知り合いというわけでもなかったから、無視して屋上の片隅に座りiPodを取り出し音楽を聴いていつの間にか眠ってしまった。
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