星の瞬く時間に

授業の始まりのチャイムが鳴り、
それと同時に先生が教室に入ってくる。


「のぶ、先生来たよ。起きな」

優が忠信の肩を揺すって声を掛ける。

「んー。ふああ。おはよう〜」

眠そうな目をこすりつつ、
欠伸をしながら体を起こす忠信。


毎度のことながらゆるい男だと思う。

忠信はおっとりしていて、
ほんわかした空気を纏っている。

おまけに、180cmはある身長に
整った顔、スタイルと申し分ない訳で。

優と忠信が並ぶと、思わず
今から何かの撮影ですか?
と言いたくなる程の美男美女だ。


姐御肌の優と癒し系の忠信は、
本当にすごくお似合いだと思う。


ひそかに
くっついちゃえ!
と思ってたりする。


それに比べて私と凌平の
なんと平凡なことか。

私たちの気が合うのは
そのおかげでもあるのかもしれない。


まあ、凌平は持ち前の明るさと
愛嬌のおかげでモテなくはないのだが。


< 16 / 80 >

この作品をシェア

pagetop