星の瞬く時間に
授業の始まりのチャイムが鳴り、
それと同時に先生が教室に入ってくる。
「のぶ、先生来たよ。起きな」
優が忠信の肩を揺すって声を掛ける。
「んー。ふああ。おはよう〜」
眠そうな目をこすりつつ、
欠伸をしながら体を起こす忠信。
毎度のことながらゆるい男だと思う。
忠信はおっとりしていて、
ほんわかした空気を纏っている。
おまけに、180cmはある身長に
整った顔、スタイルと申し分ない訳で。
優と忠信が並ぶと、思わず
今から何かの撮影ですか?
と言いたくなる程の美男美女だ。
姐御肌の優と癒し系の忠信は、
本当にすごくお似合いだと思う。
ひそかに
くっついちゃえ!
と思ってたりする。
それに比べて私と凌平の
なんと平凡なことか。
私たちの気が合うのは
そのおかげでもあるのかもしれない。
まあ、凌平は持ち前の明るさと
愛嬌のおかげでモテなくはないのだが。