夏の夢・夏の香り・私のトナリ
ルキトという名前の男性は、メルメルの肩を抱き寄せた。…メルメルは、嫌そうな顔をして腕を振り払って、その場から離れた。

「婚約者だからって、調子こかないで。馴れ馴れしい…」

「おぉ、怖い怖い…姫様はご機嫌斜めの様子だね」

ルキトは、肩をすくませて、
ヤレヤレ…┓( ̄∇ ̄;)┏と言わんばかりのポーズをした。

俺はそのルキトの態度を見て、少々キザっぽい印象を受けた。

「あの…さっきから、メルのことを姫様って…」

あぁ…と頷くと、ルキトは「その様子だと、君は何も知らないんだね…メルメルはね、マール星のお姫様なんだよ」


俺がポカンとしてメルメルの顔を眺めていると、メルメルは…「内緒にしてたのに」と呟く。

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