夏の夢・夏の香り・私のトナリ
「マコト…私」



《姫様!》

どこからともなく、声がして俺達は辺りを見渡した。

「姫様、ご無事で何よりです…」
机の上で、小さな背広を来た男性はメルメルのことを¨姫様¨と呼んでいる。

「メル…君は一体…」

ー何者なんだ?ー

「ルキト、久しぶりね」
眉毛を寄せて、メルメルは不機嫌そうに呟く…。

「紹介するわ…私の婚約者、ルキトよ…お父様が勝手に決めただけですけどね」

「僕は、光栄だけどね」
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