君と出会えて
軽く朝ごはんを済ませて家を出た

学校は家からそう遠くない

徒歩で登校していると、前のほうに未来と大川を見付けた



大川とは未来の友達のあおいのこと

やたら俺に絡んできて、あまり好きではない



ドキドキ、、、

また俺の胸が高まって来た



「あっ隼人じゃん」



えっ?どうやら未来は俺に気がついたらしい…



「よっおはよ」

「おはよう」


未来と会うたび交わす挨拶は、俺にとって生きていてよかったと思う瞬間だと言っても過言ではないな


「水屋くんおはよう

学校行くの楽しみだね」



「だな…」

相変わらず俺に絡んでくる大川…

大川とはなしながら俺は、未来のほうをちらちらと見ていた



未来は…無関心

ちょっとせつなくなった


俺はいつからこんなにも未来を好きになっていたんだろう…



隣にいて当たり前で…

未来は二度と俺のほうを振り返らずに、結婚して幸せな家庭を築くんだろうか…



「隼人っ何ぼーっとしてんのよ」


「ベッ別にぼーっとなんかしてねーよ」


「さては…緊張してるんでしょー
友達出来るかな…なんて」



「ちげーよ

お前、少しは黙れ」



「はいはーい」


馬鹿だ…

また俺はこんなことを…



ほんと俺って幼いな…

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