君と出会えて
「わりぃわりぃ。
意外と電話が長引いちまって」
そう俺がいうと、龍が小指を立てながらニヤついていた
「ばっばか、ちげーよ
ただの友達」
その言葉を発した途端、俺は急に虚しくなったんだ
ただの友達…
ほんとは俺の彼女だって言いたい
俺の一番大切なやつだって言いたい
けど…決してそんなことは言えないんだ
一番大切なやつっていうのは、本当かもしれない…
だが、彼女だって言うのは嘘
俺の言った通り、未来からしてみれば俺は本当にただの友達だろう
いっそのこと告白してしまおうか
そんなことはいくらでも考えた
けど、チャンスはいくらでもあったのに俺は臆病者だから、振られるのが怖くて
結局はいつも言えない
近づきもせず離れもしないこのもどかしい距離は、日に日に俺を苦しめていったんだ
「おーい、隼人?」
「……っ、わりいわりい
よーし、そろそろ帰るか」
「だな!あっでも龍は金がないから、帰れないなー」
「はっ?さっき隼人が秀平と割り勘で払うって言ってたろ」
そんな2人の会話を聞いていると、自然と笑みが零れた
「俺…そんなこといったっけ?」
「おいーそれはないだろ」
「ハハッ冗談だよ
じゃあマジで帰るか」
そういうと俺らはさっさと会計を済ませ、わりいな…と誤り続けている龍をからかいながら帰って行った
意外と電話が長引いちまって」
そう俺がいうと、龍が小指を立てながらニヤついていた
「ばっばか、ちげーよ
ただの友達」
その言葉を発した途端、俺は急に虚しくなったんだ
ただの友達…
ほんとは俺の彼女だって言いたい
俺の一番大切なやつだって言いたい
けど…決してそんなことは言えないんだ
一番大切なやつっていうのは、本当かもしれない…
だが、彼女だって言うのは嘘
俺の言った通り、未来からしてみれば俺は本当にただの友達だろう
いっそのこと告白してしまおうか
そんなことはいくらでも考えた
けど、チャンスはいくらでもあったのに俺は臆病者だから、振られるのが怖くて
結局はいつも言えない
近づきもせず離れもしないこのもどかしい距離は、日に日に俺を苦しめていったんだ
「おーい、隼人?」
「……っ、わりいわりい
よーし、そろそろ帰るか」
「だな!あっでも龍は金がないから、帰れないなー」
「はっ?さっき隼人が秀平と割り勘で払うって言ってたろ」
そんな2人の会話を聞いていると、自然と笑みが零れた
「俺…そんなこといったっけ?」
「おいーそれはないだろ」
「ハハッ冗談だよ
じゃあマジで帰るか」
そういうと俺らはさっさと会計を済ませ、わりいな…と誤り続けている龍をからかいながら帰って行った