君と出会えて
「俺ら何組だろうな?」


「そんなのあたしに聞かないでよーあたしだって知りたいんだから」


そんな話をしながら、あたしたちは受験番号順に並べてある

椅子へと腰を下ろした


校長の話ほんと長い…


昨日あんま眠れなかったら、今更眠気が襲って来たあ



「ふぁあ…」


「おいっ隣であくびすんなよ。

俺まで移るって…ふぁあ」



「あはは…夜眠れなかったんでしょー」


「うるせーお前もだろ」


「そこっうるさいぞ」


「「すいませーん」」


はぁ…入学早々先生に怒られちゃったよ


「もー隼人のせいだからね」


「なんでだよー未来のせいだろ」


ジロッ

誰かの視線を感じたあたしは、後ろを振り返ると


さっきあたし達を怒った先生が、思いっきりこっちを睨んでいた



あたしと隼人は前を向き

面白くもない校長先生の話などをずっと聞いていた



"これで第40回入学式を終了します"


(やっと終わったー)


隼人も同じことを思っているようで、手を挙げておおあくびをあげていた



"下足にクラスが張り出されていますので、受験番号の―"


あたしたちは最初のほうだから、一番最初のグループで体育館を出て


下足へとむかった
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