君と出会えて
「俺、光貴ってゆーんだ

よろしくー」
そういって彼はニカっと笑った


光貴………やばい…あたし、まじで好きかも


「あっちなみにねー俺は雅哉って言うんだ」

もう一人の人があたしに話しかけて来た



光貴に雅哉…あたしにはあんまり考えられなかった、隼人意外の男友達


なんだか、すごく嬉しかった



こんな彼との出会いであたしがこんな思いをするなんて、このときは思いもしなかった



見た目とは違い、彼等はとても優しかったしおもしろかった


光貴とはアドレスを交換した

アドレスはあたしから聞いた

自分で聞いときながら我ながら大胆なことをするなー…なんて思った



あおいは、彼等の前でもいつもと何ら変わりなく、特別意識している様子もなさそうだった



「あっやばい!あたし帰らなきゃ」

そうあおいが言い出したのは、夜の10時ぐらいだった



もうこんな時間だったんだ…


時間たつのはやいな…


あたしは、もっとこのまま話をしていたかった


光貴とは思ったより話が弾み、あたしは出会った瞬間よりも、ハマっていってる気がしたんだ



「じゃーそろそろ帰るかっ」

そう言ったのは雅哉…

あたしは光貴しか目に入っていなかったけれど、彼はとってもいい人なんだと思う



「そうだな…俺、未来送ってくよ
女一人じゃあぶねーしな

雅哉はあおい送ってけよ」



えっ……?

光貴と二人っきりとか無理なんですけどー


ってか……正直すごくうれしい

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