メイド服に身を包み。
存在意義



私は多分、高校に進む事はできないだろう。



………………………………


「おねえちゃん!!
ままがぁ〜〜!!!」



泣きながら私に縋り付くまだ5歳の妹、瑠璃。


「お母さんがどうしたの!?」



「………うごかないよ」



ウゴカナイ?



どういう事っ!?



シングルマザーで私達を育ててくれたお母さん。

いつも笑顔で・・・・。


でもそこにはお母さんの笑顔は無かった。


在るのは、苦しんだ顔で倒れているお母さん。


「目を覚ましてよ!!
お母さん!
お母さん、
おかあさん・・・・。 」



その後、どうなったかは覚えていない。


泣き叫ぶ私の声に気づいたアパートの大家さんが来てくれて、救急車を呼んでくれたそうだ。


けれど、お母さんは間に合わなくて・・・・。


帰らぬ人となった。





「ママどこに行ったの?




そう、聞いてくる妹の美和はまだ六歳になったばかり。



「どこに行っちゃったんだろうね……」



そう答えるあたし、瀬名 さらだってまだ十四歳なのに、
一斉の身寄りが居なくなってしまった。



大家さんは
「家賃を先払いしてもらっていたから今月は居てもらってもいいのだけど……」


これは出て行けの合図。



一ヶ月後、私はどうなっているのかな?



未来が……
見えないよ……。




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