メイド服に身を包み。

実際に着てみて。






目の前にあるそれ。




どうしろってのよ!!





…………
………
……



宮迫さんに連れていかれたのは更衣室のような場所だった。


部屋名がわざわざご丁寧にプレートに記してあるから、迷う心配ないななんて思っていたら…。



プレートはフランス語だった。


ちっとも丁寧じゃないじゃん!!

ちょっと信用した途端突き放された気分。



宮迫さんは余計なことは一切言わず、



「じゃ、そこにある作業着きてね」
と言ってでていってしまった。



それにしても…。この作業着もとい、メイド服。


可愛すぎて私には着られない。



フリフリのフリルが裾で踊って、




ブレザーの制服の時につけるようなリボンならまだしも、このリボンはベルベット生地にレースが挟み混まれているただの長い布状になっていた。




・・・・これ上手く結べる自信さえないよ。





上手く結べればふわっとしてかわいくなるんだろうけど。



無理だろうし、私には似合わない。



・・・もういい。



着ちゃえ!!!







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