中途半端なオトコマエ!
3、美沙
休日だ。梅雨の晴れ間で、天気がよい。
朝から、電車で2駅離れた大きな公園に出かけた。
遊具に自由に(フリー=タダ)乗れるから、子どもがいる家庭にとって、手頃なお出かけスポットとなっている。
こんな公園には、妻にいわれて仕方なく子ども連れてやって来た父親がいる。
子どもを見ているだけの、暇な父親に聴いてもらおう……という戦略だ。
ただ、実際に来てみると、父親より母親の方が断然多かった。まあ、それでもいい。
遊具が置いてある広場の、片隅の木の下にギターを抱えて立った。
まずは、一曲歌う。
ギターの音が響くと、周囲にいる人たちは「なんだ、なんだ」という顔で、オレに注目した。
最近は、ストリート・ミュージシャン出身の有名アーティストたちが多くなった。
だから、おそらく以前よりはずっと温かいまなざしで、オレを眺めているのだろうとは思う。
が、所詮は「あやしいオトコ」でしかない。
遠巻きに眺める……というところから始まった。
朝から、電車で2駅離れた大きな公園に出かけた。
遊具に自由に(フリー=タダ)乗れるから、子どもがいる家庭にとって、手頃なお出かけスポットとなっている。
こんな公園には、妻にいわれて仕方なく子ども連れてやって来た父親がいる。
子どもを見ているだけの、暇な父親に聴いてもらおう……という戦略だ。
ただ、実際に来てみると、父親より母親の方が断然多かった。まあ、それでもいい。
遊具が置いてある広場の、片隅の木の下にギターを抱えて立った。
まずは、一曲歌う。
ギターの音が響くと、周囲にいる人たちは「なんだ、なんだ」という顔で、オレに注目した。
最近は、ストリート・ミュージシャン出身の有名アーティストたちが多くなった。
だから、おそらく以前よりはずっと温かいまなざしで、オレを眺めているのだろうとは思う。
が、所詮は「あやしいオトコ」でしかない。
遠巻きに眺める……というところから始まった。