中途半端なオトコマエ!
そのとき、玄関のチャイムが鳴った。

しまった!

鍵をかけていなかった!

「はあい。とおるちゃん!」

ルミが、ドアを開けて入ってきた。

ビニール袋に入れたオレの靴を、ぽんと玄関の土間に投げ落とした。

「この間は、イイトコだったのに、残念だったわね。
コレ、あんたのクツ。超臭いんだもの。持ってきてあげたわよ。
ね、ちょっと、何か飲ませて。暑かったんだもん。コンビニからかっぱらったジュースとか、ないの?」

と言いながら、遠慮もなくずんずんと部屋に入ってきた。

「あれ?」

ルミは美沙に驚いたが、美沙の方がもっと驚いている。

目を見開いて、ルミの、ひらひらした超ミニスカートを見ている。

でも、びっくりしながらも、元コンビニ店員の習慣か、美沙はルミに向かってぴょこんと頭をさげた。






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