中途半端なオトコマエ!
店長は最近あせりぎみだった。
100メートルも離れていない場所に、ライバルのコンビニ建設計画があると聞いたからだ。
「やばいぞ、やばい」
事務室で地図を広げながら、そうつぶやく姿を見たこともある。
「店長、『ホーソン』ができるんですって?」
「うん。そうらしいな」
「大丈夫ですよ」
「うーん。ぼくも北川君みたいな才能があればな」
本気なんだろうか?
「オレは、コンビニの正社員になろうかと思っていたところです」
「あ?例の話?」
「はい」
「うん、正社員になっちゃいなよ。まさか『ホーソン』の社員にはならないよね?」
「もちろんですよ」
店長は、今度、正社員の募集があれば、教えてくれると言った。
よし、これでよし。
オレは、夢を捨て、コンビニで生きるんだ!
「まあ、大変だけれどね。いつつぶれるか、わからないし」
店長が、ぼそりと言った。
なんだ、正社員だの店長だのって、案外「堅実」でも「確実」でも「安泰」でもないんだな。
この世じゃ、どう生きようと、不安がいっぱいってことか。
じゃ、自分の夢を追いかけた方がいいのか?
たとえ、失敗しても。
おれは、また、不安にかられ始めた。
なんなんだ、オレ。
100メートルも離れていない場所に、ライバルのコンビニ建設計画があると聞いたからだ。
「やばいぞ、やばい」
事務室で地図を広げながら、そうつぶやく姿を見たこともある。
「店長、『ホーソン』ができるんですって?」
「うん。そうらしいな」
「大丈夫ですよ」
「うーん。ぼくも北川君みたいな才能があればな」
本気なんだろうか?
「オレは、コンビニの正社員になろうかと思っていたところです」
「あ?例の話?」
「はい」
「うん、正社員になっちゃいなよ。まさか『ホーソン』の社員にはならないよね?」
「もちろんですよ」
店長は、今度、正社員の募集があれば、教えてくれると言った。
よし、これでよし。
オレは、夢を捨て、コンビニで生きるんだ!
「まあ、大変だけれどね。いつつぶれるか、わからないし」
店長が、ぼそりと言った。
なんだ、正社員だの店長だのって、案外「堅実」でも「確実」でも「安泰」でもないんだな。
この世じゃ、どう生きようと、不安がいっぱいってことか。
じゃ、自分の夢を追いかけた方がいいのか?
たとえ、失敗しても。
おれは、また、不安にかられ始めた。
なんなんだ、オレ。