中途半端なオトコマエ!
店長に頼まれて、吹き込んだ歌。
でも、あれは、店長が会議で自分の店の販売促進方法を発表しなくてはならないから、とりあえず作ってCDに吹き込んだものだった。
他の店でも流れてるのだろうか?
オレは、店長に確かめてみた。
「ああ、あの歌? あれが? どうしたって?」
「……なんか、公園の前のコンビニでも流れてるって、聞いたんですけど……」
「へえ? もしかして、あの店でも使ってるのかもね」
店長は涼しい顔だった。
「え? だって……」
「謝礼に5000円、あげたじゃない。いいだろ?」
ああ、きっと、店長はあの歌を、本部に提出したんだろうな。
自分の歌のつもりなんだ。
歌詞は店長と話し合って作ったけれども、曲はオレが作ったものだった。
総合的に見ると、9割はオレの歌だ。
けれど、コンビニ店長と「著作権」なんてものについて語り合うつもりはなかった。
オレは、もう、いいやと思った。
もう、いいや。
いまさら、歌なんて。
でも、あれは、店長が会議で自分の店の販売促進方法を発表しなくてはならないから、とりあえず作ってCDに吹き込んだものだった。
他の店でも流れてるのだろうか?
オレは、店長に確かめてみた。
「ああ、あの歌? あれが? どうしたって?」
「……なんか、公園の前のコンビニでも流れてるって、聞いたんですけど……」
「へえ? もしかして、あの店でも使ってるのかもね」
店長は涼しい顔だった。
「え? だって……」
「謝礼に5000円、あげたじゃない。いいだろ?」
ああ、きっと、店長はあの歌を、本部に提出したんだろうな。
自分の歌のつもりなんだ。
歌詞は店長と話し合って作ったけれども、曲はオレが作ったものだった。
総合的に見ると、9割はオレの歌だ。
けれど、コンビニ店長と「著作権」なんてものについて語り合うつもりはなかった。
オレは、もう、いいやと思った。
もう、いいや。
いまさら、歌なんて。