短編集
そこには…


あたしがずっと待ち続けた一番大好きな人


『秀哉っ』

「ごめんごめん
飛行機乗り遅れちゃって」

『もう…来ないかと思った』


ギュッ

あたしを抱きしめながら秀哉は話した



「約束したじゃん…
お互い気持ちが変わってなかったら、10年後またこの場所で会うって…



俺も奈美がいなかったらどうしようかと思った…」


お互いやっぱり同じ気持ちだったんだね…



あたし、10年間待っててよかった



そして再び重なり合った手



あたしたちはまた
この場所から
はじまる……


この繋いだ手がもう二度と離れないようにと、


約束をして


―END―

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