短編集
「これ、プレゼントように出来ますか?」
えっプレゼント?
誰にだろ…
えーいっ聞いちゃえ
「あの…誰に対してでしょうか?」
彼は少しびっくりしているようだった
「えっああ…親父に」
なんだ…お父さんにか
「そうなんですか…
なら、青色の袋にお入れしておきますね」
「お願いします」
その時、あたしは少し気になったことがあった
それは…
彼が一度もあたしと目を合わせようとしないこと
そりゃ普通かもしれないけど、彼はずっと俯いたままだった
はぁ…
「840円になります」
彼は財布を出すと、1000円札を取り出し、カウンターへと置いた
「160円のお返しになります!
ラッピング致しますので、少々お待ちください」
あたしは不慣れな手つきでラッピングを始めた
チラッと前を見ると彼はいなくて、お店の中をぐるぐるしているようだった
ラッピングをやっとのことで終えたあたしは、店の真ん中にいる彼へと歩み寄った
「あの…」
「………っ、あっはい」
彼はまた少しびっくりしているようだった
「お待たせしました」
「ありがとうございます」
そういと、彼は店から出ていった
はぁあ…やっぱそうだよね
お客さんにいちいち恋してたら、身が持たないや
これからは気をつけよう
恋したって…次はいつ会えるかわかんないんだし
ってか一生会えないかもだしね
またあたしのいつもの悪い癖だ
やる前からいつも諦めてる…
いい加減…だめだよね
えっプレゼント?
誰にだろ…
えーいっ聞いちゃえ
「あの…誰に対してでしょうか?」
彼は少しびっくりしているようだった
「えっああ…親父に」
なんだ…お父さんにか
「そうなんですか…
なら、青色の袋にお入れしておきますね」
「お願いします」
その時、あたしは少し気になったことがあった
それは…
彼が一度もあたしと目を合わせようとしないこと
そりゃ普通かもしれないけど、彼はずっと俯いたままだった
はぁ…
「840円になります」
彼は財布を出すと、1000円札を取り出し、カウンターへと置いた
「160円のお返しになります!
ラッピング致しますので、少々お待ちください」
あたしは不慣れな手つきでラッピングを始めた
チラッと前を見ると彼はいなくて、お店の中をぐるぐるしているようだった
ラッピングをやっとのことで終えたあたしは、店の真ん中にいる彼へと歩み寄った
「あの…」
「………っ、あっはい」
彼はまた少しびっくりしているようだった
「お待たせしました」
「ありがとうございます」
そういと、彼は店から出ていった
はぁあ…やっぱそうだよね
お客さんにいちいち恋してたら、身が持たないや
これからは気をつけよう
恋したって…次はいつ会えるかわかんないんだし
ってか一生会えないかもだしね
またあたしのいつもの悪い癖だ
やる前からいつも諦めてる…
いい加減…だめだよね