短編集
その日からだった
もう二度と会えないと思っていた彼が、週に1回のペースで店に訪れるようになったのは
最初は、あたしも偶然だとか商品を気に入ったからだとか思っていたけれど、
ある日、バイト先で知り合った友達、あかりと一緒に店番をしているときに…
カランカラン
「いらっしゃいませー」
あっまた彼だ
今日は友達も一緒のようだった
友達もまた…不良みたいだった
「ねぇあかり…あのお客さん、最近よく来るよね?」
「そお?あたし、あのお客さん見たの今日が初めてかも」
「ほんとに?」
今日で彼が店に来始めてから、2ヶ月以上が過ぎた
そしてこの日…
ガシャーン
「なになに?なんの音?」
「わかんない…」
音のしたほうへと向かうと、小学生ぐらいの男の子が、商品であるグラスを落としていた
あたしはあわててその男の子の方へと向かった
「けがはない?」
必死になって気がつかなかったけれど、あの例の彼が割れてしまったグラスを、素手で集めていた
あたしはその姿を見て慌てて彼へと駆け寄った
「あの…けがはないですか?
あとは、あたしたちがやりますので…
大変申し訳ございません」
そういうとあかりはその男の子を母親のところへ
あたしは、ほうきとちりとりを取りに、店の奥へとむかった
もう二度と会えないと思っていた彼が、週に1回のペースで店に訪れるようになったのは
最初は、あたしも偶然だとか商品を気に入ったからだとか思っていたけれど、
ある日、バイト先で知り合った友達、あかりと一緒に店番をしているときに…
カランカラン
「いらっしゃいませー」
あっまた彼だ
今日は友達も一緒のようだった
友達もまた…不良みたいだった
「ねぇあかり…あのお客さん、最近よく来るよね?」
「そお?あたし、あのお客さん見たの今日が初めてかも」
「ほんとに?」
今日で彼が店に来始めてから、2ヶ月以上が過ぎた
そしてこの日…
ガシャーン
「なになに?なんの音?」
「わかんない…」
音のしたほうへと向かうと、小学生ぐらいの男の子が、商品であるグラスを落としていた
あたしはあわててその男の子の方へと向かった
「けがはない?」
必死になって気がつかなかったけれど、あの例の彼が割れてしまったグラスを、素手で集めていた
あたしはその姿を見て慌てて彼へと駆け寄った
「あの…けがはないですか?
あとは、あたしたちがやりますので…
大変申し訳ございません」
そういうとあかりはその男の子を母親のところへ
あたしは、ほうきとちりとりを取りに、店の奥へとむかった