短編集
「告白……かあ」


あたしは、一人ベットの上で考えていた



寝れない…寝れない寝れない

そんなことを考えているうちに、あたしはいつの間にか眠りについていた



長かった一週間が過ぎ、とうとう涼が退院する日が来た


運悪くバイトが入ってしまったあたしは、涼のアドレスを知らないので、バイトが終わってから哲也に電話をしようとしていた



時計を見ると、バイトの終了時間まであと5分となっていた



(あぁもうっ!時間経つの遅いー)

あたしは苛々しながらも9時まで仕事をして、慌てて帰る用意をしてお店を出た



「お疲れ様です」

ガチャ


あっ……

どきどき


あたしの胸は一気に高鳴った

「久し……ぶりだな」



あたしの目からは、また自然と涙が溢れていた

「おっおい…泣くなよ」



「涼…くん、心配してたんだ…よ?」



「ごめんな…何にも言わねーで、店に来なくなったりして」



あたしは必死に首を横に振った

「あたし…ね、今日涼くんに言いたいことがあったんだ」



「ん?なに?」


言えっ言うんだ!

「あたし……涼くんのこと…」



「あっちょっと待って」

< 20 / 22 >

この作品をシェア

pagetop