短編集

「えっ？」


「さき…俺が言っていい？」



「うっうん…」


なんだ…一気に気抜けちゃったな

「俺、はじめてこの雑貨やさんに来てみなみちゃんを見たとき…


なんてゆーんだろーなー

あの…その…」


そう顔を赤らめながら必死に言う涼くんがとても愛おしかった



「一目惚れ…して…

俺って人見知り激しいからなかなか声かけれなくてさ…


哲也に手伝ってもらってやっとここまでこれたけど、なんか事故って心配かけちまったみたいだし…
けど、俺まじで会うたびみなみちゃんのこと好きになってった」


あたしはまた涙が止まらなくなった


自分から何も出来ない臆病者は絶対に幸せになれないと思ってた…


けど、涼くんの

¨好き¨って言葉で…あたし…


今、人生の中で一番幸せだよ？



だって…あたしは今大好きな人の腕の中にいるから

初めて知った好きな人の温もり…


もう二度と離したくないと思った