ユータナジー
放課後の教室に響くその声は、教室内に冷たい空気に晒す。
私はすぐにカバンを持って、駆け寄る。
いつもの事なのに、私には好奇と嫌悪の目が向けられる。
…もうそんなのには、慣れてしまったけど。
「英単語って、なんであんなに沢山あるんですかね?」
「中学からやり直した方が良いんじゃねぇの?」
「出来るんならやりたいくらいです。」
そんな馬鹿っぽい会話を先輩としながら、バス停でバスを待つ。
傾く太陽は、何故空を紅く染め上げるのか。
先輩を知ったのは去年の秋。