ユータナジー
「…私、幼稚園児じゃないですよ!?」
心底信じられない、という表情で彼女は言った。
「朝いつも一緒だったから。」
「だからって。1人でバスも乗れるし、学校までの道も知ってます!」
確かにそれはあるけど…。
少し心配なのは、学校の方。
…大丈夫か。
「私の事は御心配なく。先輩は大学に行って、留年みたいなことにならないようにしてください。」
「…リアルでありそうで怖い。」
「ちょ、なに青ざめてるんですか。」
危ないですね!?と彼女も青ざめている。
最近、彼女はいつも笑っていて、楽しそうだ。