ユータナジー
三枝さんは本気だ。
だって目が…いつものように笑ってない。
「私が負けるって分かっていてやるんですか?ただの復讐ですか?」
「復讐もなにも、私琥珀ちゃんと試合してないんだよ。予選落ち。」
ね?と言われるのは兎も角、私は防具を身につけていない。
竹刀で叩かれれば、生身の体は吹っ飛ぶ。
「怪我したくなかったら勝つしかないってことですか。」
「ごめんね、部費が足りなくて防具は余分にないんだ。私も脱ぐし、これならフェア。」
フェアじゃないし。
デンジャラスなんだけど!