ユータナジー

「……イイんだろとか言われてブチギレた。」

噴き出しそうになった。

何がイイだと!?

というか、そんな話をする私達はなんている恋人なんだろう。

「…イイんでしょうか?」

「知らね。ヤった事ねぇし。」

「誘ってるんですか?」

「そうじゃなくて。もしヨクなくても、お前は絶対にやんない。」

回される腕に力が籠もった。

…そう、一年恋人をやっていても。

私達は一回も体を繋げた事はない。

勿論私は処女。

「勿論です。今からセックスしようって言われても、私は先輩の顔面に頭突きをしてママさんのところに逃げます。」



< 68 / 105 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop