ユータナジー
「……イイんだろとか言われてブチギレた。」
噴き出しそうになった。
何がイイだと!?
というか、そんな話をする私達はなんている恋人なんだろう。
「…イイんでしょうか?」
「知らね。ヤった事ねぇし。」
「誘ってるんですか?」
「そうじゃなくて。もしヨクなくても、お前は絶対にやんない。」
回される腕に力が籠もった。
…そう、一年恋人をやっていても。
私達は一回も体を繋げた事はない。
勿論私は処女。
「勿論です。今からセックスしようって言われても、私は先輩の顔面に頭突きをしてママさんのところに逃げます。」