ユータナジー
「本当に顔面頭突きされるのかとスリルを…。」
「ビンタ張りますよ。」
「悪かったって。」
そう言いながらも、先輩はシャツを脱ぎ出す。
「何考えてるんですか!?」
「何って、着替え。」
「人前でいきなり脱がないで下さい!」
密室は危険だと判断してリビングに舞い戻る。
先輩のママさんは、夕飯の支度をしていた。
「…そういえば、スカートかワンピース。迷う必要なかった…。」
私は自分の制服のプリーツスカートを見る。
「俺はどっちでも良いけど。」
Tシャツにジーンズの格好で隣にくる先輩。