ユータナジー
キュウ
少し目を赤くした彼女は笑って「また今度。」と言った。
「家まで送っていかなくていいのか?」
「大丈夫です。少しコンビニに寄って帰りますから。」
俺は名残惜しくその腕を離した。
「また今度!」
彼女は嬉しそうに手をブンブン振っていた。
未来は見えない。
そりゃあ、瞼の裏を通して想像する事は可能。
けど、実際にこうなると誰が知っているというのか。