bitter sweet
大した事書いてないんやったら別にエエか……。少しの罪悪感よりも好奇心の方を優先させる。
まさかこんな紙切れで、自分の人生が大きく変わるなんてこの時の俺は、全く考えてなかった。
「え~っと、『真さん ご無沙汰しております』やて。堅っ苦しい書き方ッ」
久しぶりに見るお袋の文字――あまりの懐かしさに思わず顔が緩む。
「……って、え? なんやねん、コレ……?」
読み進めていくうち、俺は頭を殴られたみたいに目の前が真っ白になった。
は――?なんやねんこの手紙。お袋……何アホな事を――。
その時、ガチャガチャ、と音がし玄関のドアが開いた。
「あ、和紗くんただいま。どう? 勉強進んだ?」
「……マコトさん。コレどういう事?」
音が聞こえた瞬間、体が勝手に部屋を飛び出し、手に持っている手紙をマコトさんに突き出す。
「? コレって?」
「この、手紙……嘘やんな? お袋の冗談やろ?」
俺の突き出した手紙を受けとり、目を通すマコトさん。次第に顔色が変わる。
「和……紗くん、コレ読んだの?」
まさかこんな紙切れで、自分の人生が大きく変わるなんてこの時の俺は、全く考えてなかった。
「え~っと、『真さん ご無沙汰しております』やて。堅っ苦しい書き方ッ」
久しぶりに見るお袋の文字――あまりの懐かしさに思わず顔が緩む。
「……って、え? なんやねん、コレ……?」
読み進めていくうち、俺は頭を殴られたみたいに目の前が真っ白になった。
は――?なんやねんこの手紙。お袋……何アホな事を――。
その時、ガチャガチャ、と音がし玄関のドアが開いた。
「あ、和紗くんただいま。どう? 勉強進んだ?」
「……マコトさん。コレどういう事?」
音が聞こえた瞬間、体が勝手に部屋を飛び出し、手に持っている手紙をマコトさんに突き出す。
「? コレって?」
「この、手紙……嘘やんな? お袋の冗談やろ?」
俺の突き出した手紙を受けとり、目を通すマコトさん。次第に顔色が変わる。
「和……紗くん、コレ読んだの?」