bitter sweet
俺が読んだ手紙の内容はとても信じられる様な物やなかった――。
俺は、本当はマコトさんの子供で、親父とお袋は俺を“養子”として育ててた?そんなん信じてたまるかッ!
マコトさん、なんか言うてくれ……嘘やって、質(たち)の悪い冗談や、って笑い飛ばして……ッ!!ぎゅっ、と目を閉じ、必死に祈る。
「……ごめん、和紗くん。この手紙に書いてる事は……真実だよ」
「嘘やッ! だってマコトさん、俺の叔父さんやて言うたやん!?」
見開いた俺の目に映るマコトさんは、めっちゃ痛そうな苦しそうな表情で立っている。
「僕の……わがままなんだ。君をここへ呼ぶのを兄貴はすごく反対したんだ。だけど、僕はどうしても君と暮らしてみたかったんだ」
「…………」
足が震える。嘘やこんなん……。だって、だってマコトさんと俺は16しか年が違わへん。
「和紗くん……少し、君の時間を僕にくれないかな。君が聞きたい事を全部、話すから……」
マコトさんは優しく諭す様に、俺の目をまっすぐに見てくる。
聞きたくない気持ちとたくさんの疑問が入り混じる。俺の返事を待つ事なく、マコトさんはリビングへと入っていった。
俺は、本当はマコトさんの子供で、親父とお袋は俺を“養子”として育ててた?そんなん信じてたまるかッ!
マコトさん、なんか言うてくれ……嘘やって、質(たち)の悪い冗談や、って笑い飛ばして……ッ!!ぎゅっ、と目を閉じ、必死に祈る。
「……ごめん、和紗くん。この手紙に書いてる事は……真実だよ」
「嘘やッ! だってマコトさん、俺の叔父さんやて言うたやん!?」
見開いた俺の目に映るマコトさんは、めっちゃ痛そうな苦しそうな表情で立っている。
「僕の……わがままなんだ。君をここへ呼ぶのを兄貴はすごく反対したんだ。だけど、僕はどうしても君と暮らしてみたかったんだ」
「…………」
足が震える。嘘やこんなん……。だって、だってマコトさんと俺は16しか年が違わへん。
「和紗くん……少し、君の時間を僕にくれないかな。君が聞きたい事を全部、話すから……」
マコトさんは優しく諭す様に、俺の目をまっすぐに見てくる。
聞きたくない気持ちとたくさんの疑問が入り混じる。俺の返事を待つ事なく、マコトさんはリビングへと入っていった。