bitter sweet
∞ 和紗 side ∞
公園を離れ、雪和を家まで送る間、俺らはずっと手を繋いどった。
繋いだ手から伝わる雪和の緊張。俺はそんな雪和の気を紛らそうとアホな事ばっかり、喋っとった。
雪和ン家に着いた時、おばさんは泣きながら雪和を抱き締めてた。お互いに謝りながら、雪和まで泣いとった。
そうや……俺もマコトさんに何も言わんと出て来たんやった。
――雪和、またな――。俺はそのまま、マコトさんの待つマンションに向かう――……。
「……紗くん! ……和紗くん!」
マンションまであと数mという所で、必死に俺の名前を呼ぶマコトさんがいた。
「マコト……さん」
俺に気付いたマコトさんがダッシュでこっちにやって来る。
「あ……の、マコトさ……」
パシッ!という音と同時に俺はマコトさんに抱き締められる。
「心配するだろッ! 急にいなくなるなッ!!」
マコトさんが声を荒げるのを初めて聞いた。……汗びっしょりで、髪の毛も乱れまくって肩で息して……ずっと、俺を探してたんや……。
「ごめ……マコトさん」
「……ッ君まで、君までいなくなったら……ッ!! もう勝手にいなくならないでくれ……和紗ッ!!」
公園を離れ、雪和を家まで送る間、俺らはずっと手を繋いどった。
繋いだ手から伝わる雪和の緊張。俺はそんな雪和の気を紛らそうとアホな事ばっかり、喋っとった。
雪和ン家に着いた時、おばさんは泣きながら雪和を抱き締めてた。お互いに謝りながら、雪和まで泣いとった。
そうや……俺もマコトさんに何も言わんと出て来たんやった。
――雪和、またな――。俺はそのまま、マコトさんの待つマンションに向かう――……。
「……紗くん! ……和紗くん!」
マンションまであと数mという所で、必死に俺の名前を呼ぶマコトさんがいた。
「マコト……さん」
俺に気付いたマコトさんがダッシュでこっちにやって来る。
「あ……の、マコトさ……」
パシッ!という音と同時に俺はマコトさんに抱き締められる。
「心配するだろッ! 急にいなくなるなッ!!」
マコトさんが声を荒げるのを初めて聞いた。……汗びっしょりで、髪の毛も乱れまくって肩で息して……ずっと、俺を探してたんや……。
「ごめ……マコトさん」
「……ッ君まで、君までいなくなったら……ッ!! もう勝手にいなくならないでくれ……和紗ッ!!」