二度目の君へ
* プロローグ *
「明美ちゃん!」
「なに?聡くん。」
「僕ね、大きくなったら明美ちゃんの旦那さんになるっ!」
「私も聡くんのお嫁さんになるっ!」
「「いつかかなうといいね!!」」
あれはいつ頃だったかな・・・。
私たちはいつ頃から
『河野』『新沢』と苗字で呼び合ってたんだっけ?
いつ頃から
「幼なじみ」の存在が終わったんだっけ?
いつ頃から
聡は私の前から姿を消したのだろう。