人の恋を笑うな
マンションに帰って私はいきなり爆睡モードに入った


ハッと目がさめると夜の8時だった


お腹空いた〜と思い、いつものジャージの部屋着に着替え、近所のコンビニに弁当とおでんを買いに行く


お弁当はおにぎりセット、おでんは大根、厚揚げ、玉子を買った


しかし寒い…大阪はあまり寒いと感じなかったのに。東京はやっぱり冬は厳しいな…


マンションの部屋にもすでにこたつが登場している。そのこたつに入り、ビールを飲みながらのおでん、弁当は最高だった


携帯が鳴った


茂徳からだった


『何してんだ?』


『夕飯食べてるとこ。大阪に出張してて今日帰ってきたんだよ』


『じゃあ疲れてるよな…』


『いいわよ別に…なんかあった?うち来る?』


『いや、電話で』


『またねねさんと喧嘩したの〜』


『今日、ねねが産婦人科行ったらしいんだ。自分に子供産める確率聞こうとしたらしい


いろいろ調べてもらった結果、きちんと排卵日調べてセックスしたり、医師のアドバイス受けてたら、必ずできるらしい


でも、ねねの年齢と体力考えたら早めの出産おすすめしますって


ねね、すごく喜んでね。嬉しい、嬉しいって…ぽろぽろ涙流すんだ


俺こんなに人愛した事ないよ…決めたんだ。お正月ねねを実家に連れていって、親に結婚の承諾をもらうって


ねねもOKしてくれた。親にも電話で恋人連れていくと言ってる


俺8つも下で頼りなく思われるかもしれないけど…精一杯彼女守るつもりだよ』


私は電話ごしに泣いてしまった。よかったね、よかったねと…


茂徳がすごく大人で男らしく思えた
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