人の恋を笑うな
来年、茂徳も結婚か…


先越されちゃったな。理想的なカップルだ、社長には悪いけど


ビール二本に突入!ジャージにドテラにお笑い番組…私ってマジ結婚できるのかな…一応正社員にはなったけど、新しい引越し先はまだ見つかっていない…


私としては家賃が安いとこがいいわけで…


社長の友達の会社に行って一度物件みてきたが、結構お高い…ここみたいに広くなくてもいいから、人間的生活が送れる安らぎの場所が欲しい…


そんな時、舞い込んできた素敵な物件があった!


それはある朝社長が話しを持ち掛けてきた


『中々、家みつからないらしいな。よかったら親父住んでた家、借りるか?家賃は6万だ。2階ありの一戸建て。安いだろ?』


『ホントにいいんですか?』


『最近まで借りてた外人さんいたんだが、国に帰って空いたとこなんだ。どうする?』


『かりますとも!隣が墓地でも借りますよ!』


『一応俺の持ち物になってるから給料から6万差し引いておく。いいよな?』


『はいはい、それはもう。有り難き幸せ』


きっと文化住宅みたいな家なんだろうな…一人じゃ広いくらい


外人さんすんでたからフローリングかも…


場所は会社からもそう遠くではなかった


引越しはクリスマス前の日曜日、今回は引越し業者さんにお願いすることにした


そのまえに、私は休みの前にその家を掃除しにいくことになった


茂徳も手伝ってくれると言うのでお願いした。ねねさんも午後から休みとって、きてくれるらしい


住所の通り歩いていくと、その家が現れた


…私の住む家って…ここ?!
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