人の恋を笑うな
正月はダラダラすごした。おばあちゃんと初詣にも行った


夜は夜でビールを飲みまくり、私は正月太りしてしまった…


『私も太ったみたいだよ』とお母さんはお腹の肉をつまんでいた


『私2キロ太ってた。しゃあないよね、あんだけだらけてたらさ』と私は笑った


『二人とも、危機感覚えなさいよ!お姉ちゃん、運動がてらにスーパーに買い物いってきて。今日カレー作るから』


『え〜寒いじゃん』


『少しは動きなさいよ!はい、エコバックと財布。これ買い出しのメモ、余計なもの買わないでね』


『はいはい』私はコートを着て外に出た


田舎は寒い…昨日の夜雪が降ったのか少し雪が土に残ってる


スーパーは歩いて15分以上かかり、坂道をのぼらなくてはならない


まったくキツイ女だよ、夏子って奴は!


携帯が鳴りだした。買い物の追加か?


乱暴にポケットから携帯を取り出し出た


『おめでとう、乙女。元気にしてるか?』


『社長!おめでとうございます、どうしたんですか』


『隼人に聞いたよ。充お前んち行ったんだってな』


『私が冗談で言った事、真に受けて…』


『充は乙女が気にいってるんだ。前に言ってたからね。』


『そんな話ししたんですか?彼』


『ああ。いい奴だよ、あいつは。乙女のパートナーにピッタリなんじゃないかな』


『彼氏にって事ですか?』


『ダメなのか?』


『考えたこともないです!』


『そうか、ごめん。余計なお世話だよな』


『ですよ!こんなこと言うならなんでタクシーでキスしたんですか』


『前に乙女が俺にしてくれたから。お返し』


『社長はいつもズルイ!私の気持ち引っ掻き回して!そばに近づいたと思ったら離れるし…そんなに私魅力ないですか?私じゃねねさんの代わりにはなりませんか?』


しまった!言ってしまった…馬鹿だ、私
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