人の恋を笑うな
私は思わず電話を切った。なんてこと言ってしまったんだろう…


いい関係保っていたのに。自爆行為である…


私はスーパーで買い物をすると走って家まで帰ってきた


『お姉ちゃん早い!走ってきたの?』


私はゼイゼイいいながらバックを夏子に渡した


そして2階にとじこもってしまった


もうこれで終わりだ…顔も合わせられない…東京に帰れない…


私は社長にメールで会社を辞めると伝えた


そして携帯の電源を切ってバックの中にしまい込んだ


晩御飯も食べないで私は泣いていた


『お姉ちゃん、どうしたの?大丈夫?』


『夏子、私会社辞めるから…てか辞めた。しばらくこっちにいるからね』


『引越しもしたばかりなのにどうするのよ!いきあたりばったりで決めたらダメよ』


『とにかく会社にはもう行けないの…行きたくても行けないの』


『お姉ちゃん…』


これでいいんだ…社長に迷惑かけるだけだ



正月が過ぎても私は実家にいた。畑を手伝ったり買い物に行ったり、気を紛らわせた


元気のない私を家族は心配してくれてた


『お母さん、このあいた場所耕してハーブでも育てたら?結構売れるわよ』


『流行ってるのかい?』


『ハーブティーとか、料理使ってるからさ』


『お前が耕す?』


『アハハ、私は昔から農作業の手伝いだけは得意だったよね…私もうここで農業しようかな…それとも農協にバイトでも行こうかな…』


『乙女…もう東京帰らないつもりかい?どうしたの…いったい』


『帰りたいけど…ちょっと無理っぽい』


私は無言で土をいじった。ひんやりした土はなぜか私に優しかった
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