人の恋を笑うな
車はそのまま会社についた


私のデスクにはいろんなものが置かれ、残業は免れないと確信した


『乙女ちゃん、心配したぞ』と皆に言われ、私は平謝りだ…


昼休みもおにぎり片手にパソコンを打った


明日はまたライターの仕事も待っている…くたくたになって家に帰ったのは9時過ぎだった


私の荷物は玄関に置かれてあった。多分社長が持ってきたんだろう


とにかくシャワー浴びたくてバスルームに向かった

部屋着に着替えこたつの部屋でテレビを観ながら、コンビニのお弁当を食べた


今月は減給らしいから、お金残るようにお昼は例のお弁当でやり過ごさなきゃ…


東京で待ってた生活は前と変わりはしなかった


ただ…社長からの告白と、本音が聞けて私は嬉しかった


そんな時、茂徳とねねさんに大変な事が起こっていた



数日後、二人がうちに訪れてこう言った


『正月、実家にねね連れて帰ったんだけど、親にめちゃくちゃ反対された。歳の事や、子供産める年齢じゃないって…長男の俺がそんな嫁さんもらってどうするってね』


『ご両親の気持ちはよくわかるの…私が8つも上のバツイチだし、子供産むのも100%じゃない、不安になるのも当然よね…』


『それは違いますよ、ねねさん。少しは自信もってください。きっと茂徳がなんとかしてくれるから』


『俺は駆け落ちでもなんでもできる覚悟だよ』


『それはダメ。きちんとわかってもらっての結婚でしょう?私は待てるわ。だって茂徳さん守ってやるっていったじゃない…信じてる』


妙な所でつまずいた二人。心配だったけど、絆は深まってると思う


ねねさんは、少し痩せていた
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