人の恋を笑うな
みんな恋から愛へ、そして結婚へと向かっている


遊びじゃない恋を、私達大人はこれからしていかなきゃいけないのだ


でもそんな恋を潰すのも、昔は恋していたであろう大人である


私は社長のマンションを訪ねた


『反対されてるって?ねね達が』


『そうなんです。ねねさんは去年、病院の検査で子供はできる身体って診断されたんですよ…そればかり言う彼の親もどうかと思うんだけど…』


『年輩の人には8つ上とかバツイチはかなり効いてるんだと思うよ。ある程度予測できた内容だな…』


『彼女悩んでるみたいです。痩せちゃって。ちゃんとご両親の承諾までは無理に結婚はしないって…でも本音はすぐにでも結婚して、赤ちゃん産みたいんだと思います』


『乙女は子供欲しいか?』


『特別思う事はないけど…好きな人の子供欲しいのは全世界共通ですよ』


『俺は出来たら嬉しい。出来なくても嬉しい。両方に未来はあると思うよ』


『私との未来見えますか?』


『この前、親父から電話かかってきて…母さんがいたら最高なのにな…って言うんだ。俺達じゃなくてだぜ?それだけ夫婦ってのは相方が必要なんだよ』


『そうですね…私はお父さんと同じです。社長が隣にいれば、どこに居ても幸せです』


『ありがとう』と社長はキスをしてくれた


『茂徳君は少し焦ってるのかもしれないな…ねねも子供に執着しすぎるのかも。する気持ちもわかるんだが…ここは二人に任すしかないさ』


『その通りですね…』


『所で家は慣れたか?』


『はい、広いから少し寒いですけど快適です』


『そりゃよかった。土曜日の夜泊まりにいくよ』


『何食べます?』


『鍋でもするか?』


『わかりました!』


この日は遅くまで話しこみ、帰りは社長に車で送ってもらった
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