人の恋を笑うな
招待状の返事をまとめて、式場にだしたのはぎりぎりだった


引き出物もなるべく高価で軽い物にした。やっぱり社長だもんね


社長のお父さんはこれないので、親がわりは大阪の隼人さんのご両親になった


仕事に式に私は目が回りそうだった


そして月末の近い日に、私は社長のマンションに引越した


夏子と隼人さんが手伝ってくれて助かった。余分なものは処分したから、あっさり引越しは終わった


茂徳にもらった家具は気に入ってたからもってきて、私の部屋になるところに置いた


畳はこれから茂徳達が必要になるだろうと置いてきた


そして6月に入り、私達はすぐに入籍を済ませた

私は三国ヶ丘乙女となった


おかしくなったのは、10月には夏子も姓が三国ヶ丘になるのだ



この時くらいから私は社長を家では『武人さん』と呼ぶようになった


生活は素敵だった。社長の洗濯物を洗ったり、アイロンしたりする


おしゃべりしながら料理する


夜は二人で眠るから淋しくない


私のジャージ姿を社長は気に入ってくれてる


そしていよいよ結婚式はやってきた

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