人の恋を笑うな
先生に仕事の事や、ハワイ行きの事を相談してみた


私は今少し体力が弱ってるらしく、できたら仕事はやすんで休養したほうがいいとアドバイスしてくれた


ハワイも長時間の飛行機はあまり妊婦さんにはお勧めできないと軽く反対された


社長とも話しあって、子供が産まれてからハワイにいくことに決まった


会社のほうも新しく求人広告だして経理募集をした


それまでは社長と島田君が交代で経理担当になった


石田さんの奥さん、マドカちゃんが、時々心配して私の様子を見に来てくれた


ねねさんも大きなお腹で遊びに来てくれる


9月の連休に、夏子が隼人さんのマンションにやってきた


そして私の元にも…


『二ヶ月って言っても殆どわからないわよね』


『ちょっと固いくらいかな』と私は夏子の手をお腹に当てた


『ホントだ…写真もなんとなく人間らしい形になってるね』


『不思議だよね、こうやって私達もお母さんのお腹からでてきたんだからさ』


『すっぱいものとか食べたい?』


『ううん、カルピス飲みたい。あ、冷蔵庫にあるから夏子入れてきて』


『じゃあ私ももらう。でもお姉ちゃん、ハワイ行き延びたわね』


『来年の今頃になるわね。早くて8月かな…お義母さんの墓参りいってからだと思うよ』


『私も今年きたのはお彼岸でお義母さんの墓参りもあったからなのよ。結婚式する報告とお義父さんに会う報告』


『あ、お墓参り私も一緒にいくから乗せてってね』


『お兄さんもいくでしょ?』


『それがね、今私が会社にいないから仕事増えちゃって…連休中仕事なんだよね』


『そうか〜まだ新しい人こないの?』


『中々ね…』


『今日は私隼人さんと食事行くけど、明日はまたお好み焼きでもしない?』


『明日は武人さんも早いからいいわね。うちで泊まっていって、次の日お墓参り行こうね』


『決まりだね。じゃあ明日また来るから』


そう言って夏子は隼人さんのマンションに戻って行った
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