人の恋を笑うな
『私いつも、から揚げなの知ってたんだ…』


『ちゃんと見てるのよ、彼は』


私達はお弁当を食べ始めた


『奥様の妹さんは社長の弟さんの奥様ってホントですかぁ?』


『そうよ。すごい短期間でカップルになったのよ』と私は笑った


『じゃあもう奥様の周りは恋で溢れてたんですね』


『去年はすごかったわね…』思い出すと笑顔になる


『パソコンでわからない事あったら電話してきて。これ私の携帯番号』とメモを渡した


『いいんですか?』


『このさいだからネットにもつなげて、活用しなさいよ。私なんか、遠くに買い物いけないから、ネットで買い物したりするわよ。あと漫画コミックオークションで落としたりね』


『オークション、よく友達がいってます!化粧品も安いとか…』


『そうなのよ。便利だからね。今度教えてあげるわよ』


とろちゅーこと葵ちゃん、結構島田君気になってるんじゃないかな…

で、島田君も葵ちゃんは気にしてる。バレバレだよ


私はなんだか楽しくなった


適当に掃除を終わらせて私はスーパーで買い物をしていた


『乙女さん』


『あ、ねねさん!お腹すごい〜』


『出産日近づいてるから。さすがに双子は重いわね、腰が痛くて』


『そうでしょうね。私は意外と目立たないほうみたいですよ』


『来年の5月だったのよね、きっと男の子かも』とねねさんは笑った


『今日は晩御飯何するんですか?』


『チキンの煮込みしようと思って。今からグツグツ煮込むの』


『わあ〜またレシピ教えてください。うちは冬恒例の鍋です』


『私の出産終わったら、鍋パーティーでもしましょうね』


『お正月は茂徳の実家ですか?』


『そうなの。通ってる病院から近いのよ。検診の帰りは毎回寄るようにしてるから…』


ねねさんは、またねとスーパーをでていった


予定日が正月に当たってるねねさんは、茂徳の実家で産気付くかもしれない
< 163 / 180 >

この作品をシェア

pagetop