人の恋を笑うな
『なんかいいな…こんな関係も』と要は笑った


『AV観ながら?』


『違うよ。未練ある女ってのは、やっぱりいい女だ。時々会ってこんな関係いいなって思っただけ』


『じゃあ私は都合のいい女?』


『それはこっちの台詞。俺は都合のいい男だろ?』


『どうなんだろ』


『それでいい。乙女は俺利用したらいいんだ。そして綺麗になればいい』


『私そこまで世渡り上手じゃないわよ』と私は笑った


『でさ、乙女の好きな奴ってどんな奴?』


『私より10年上でさ…すごい大人でモテる人。ライバルなんて山ほどいる。なのにズルイの…軽く私をハグしたり、励ましたり。反則だよ』と私は要に抱き着いた


『無邪気な人なんだな。多分計算入ってないと思うよ。まだ好きだって言ってないなら、言えば?』


『ダメ、それしたら今の関係壊れちゃうから』


『ダメ元でいけよ…』


『だってうちの会社の社長なんだもん』


『ええ!』


今日は要を驚かせてばかりである。そんなつもりはなかったんだけど…



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