人の恋を笑うな
30女がこんな色恋に一喜一憂になってる姿、みられたもんじゃないな…我ながらそう思う


だけど…八方塞がりの今の私にはこれが精一杯なのよ…クスン


ピンク面の記事は最近良くなったと社長に褒められた。男心もわかってきたかとよく言われる


まあこれは要に感謝かもしれない


時々居酒屋で会って話しを聞いてもらっているから


ところがある日私の仕事が茂徳にばれてしまうこととなる…それはとても間抜けなミスだった


何故かというと、記事の最後にはいつも私の名前が記載されていたからだ


私はまさかそうとは知らず、せっせと毎週書いていたわけであって…


たまたま茂徳が名前を見つけたらしいのだ


私は今、茂徳のマンションに呼びだしくらっている(泣)


『何やってんだ!こんな記事がお前の仕事だったのか?』


『ちがうの!聞いて!主な仕事はホントに経理と雑用なのよ!今人手不足で私がここの記事の担当になってるだけ!』


『アダルト業界なんて、女がやっていける場所じゃないだろ?長続きしないよ、そんなところ!』


『でも今はここでがんばるしかないじゃない。私の年齢で仕事の文句なんて言える立場じゃ…』


『だからさ…俺言ったろ?焦って仕事探すなって』


『そんなの私が焦るわよ!会社がなくなって、ふらふらしてる30女がどこに居るってのよ!やっぱりちゃんとしたお給料だって欲しいわよ…それに…』


『それに?』


『社長やスタッフの人はいい人ばかりだし、アダルトって言葉除けば、普通の会社なのよ?へんな想像しないで』


『だったらなんで俺に嘘ついてたんだ?』


茂徳はギロリと私を睨み迫ってきた
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