人の恋を笑うな
『可愛い人なんだ。いつも一生懸命でさ。俺の好みなんだよね』


『そうなんだ…あの人の名前知ってる?』


『みんな、ねねちゃんっていってるな』


『そう、佐久間ねね』


『なんでお前知ってんだよ!』


『うちの社長の後輩さんだよ』


『ええ!』


『この前用事あって、ねねさんと会ったんだ…彼女が噂の天然さん』


『お前と一緒にするな』


『まあね、私とちがって彼女は女らしいから』


『実は年上大好きなんだ。とくにねねさんみたいな、童顔系の年上…38には見えないよね』


茂徳のこんな顔久しぶりに見た


片思いなんだ…私と同じ顔してる


『前に庭のテーブル納品きた時、初めて彼女と話ししたんだ

なんでもない話しを嬉しそうに楽しく話してさ…声のトーンがすごくいい』


やっぱり。茂徳も彼女の声のトーンにやられたか…私もそうなんだよ!と頷いた


でも…ねねさん、社長好きなのかもよ…とは言えなかった
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