人の恋を笑うな
『初耳だよ!そんなの!なのに私とあんな事になっちゃって大丈夫なの?』


『それは大丈夫だけど…マジで仕事やりにくい。いつまでも話し濁らすわけにいかないし。これがタレントならドッキリ〜になるんだけどな…』


そうだよね。なんか私が社長に愚痴られてる気分…


『好きな人いるならやっぱり彼女には期待持たせないほうがいいわよ。私だったらすっきりとフラれる方がいいし…』


『わかってるんだけど。しばらく俺も恋愛から遠ざかっていたからさ』


『はあ〜なんか私の周りは恋のトラブルだらけだわ…』


『なんだ、それ』


『あの人が好きだけどあの人は別の人が好きで、みたいなね。よくよく組み合わせたらすんごい図形になってるの』


『なんかわかるな…』


私達はお互いため息をついた


『私もさ…社長にどれだけコクりたいか。でもとんでもない事言われて』


『社長になんか言われたのか?』


『私がなんで結婚しないんですか?って聞いたら、理想が高すぎて相手がみつからない、だって…どんだけの美女望んでるのよって思ったわ…』


『今日は飲むか…』


私達は生ビールをお代わりして乾杯した
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