人の恋を笑うな
『ちょっ、ちょっと何言ってるのよ!からかわないでよ』


『本気だ。社長を好きな事はじゅうぶん承知してるよ。だからこそ社長と張り合える男になるつもりだ』


『要…』


『前みたいな、おままごとごっこの延長みたいな暮らしじゃない。将来見据えての同居だ』


これって…プロポーズなの?


『なんか急な展開過ぎてパニクってる!頭休めさせて』


『ごめん…そうだよな…ダメならいいんだ。ハッキリ言ってくれていい。だから考えといてくれないか?』


『うん…考えさせて。私も勘違いさせてたとこあるし…』


私は着替えると、気まずい雰囲気で部屋をでた


予想を超える問題ばかりが次々おこる…引越したマンション鬼門になるんだろか?


私はねねさんの働くレストランへ行ってみた


時間はちょうどお昼過ぎで店は落ち着いていた。私はパスタとアイスティーを注目した


厨房で、ねねさんが一生懸命フライパンをふっている


私は彼女を見つめながらアイスティーをすすった


そのうちねねさんは私に気付き、厨房からでてきてくれた


『乙女さん、いらっしゃい。前、西条さんと来てたでしょ?彼女なの?』


『違います、学生時代からの友達で…もう腐れ縁』と私は笑った


『私と先輩みたいね。まあ私は先輩に迷惑かけてばかりだけど…あ、私佐久間から星野ねねに変わったから、あらためてよろしくね』


『無事前に進めてよかったですね。これからはもっと自由に生きてください』


『もう結婚は懲り懲り。しばらくは恋愛もね』


あらま…茂徳ヤバイじゃん
< 44 / 180 >

この作品をシェア

pagetop