人の恋を笑うな
『昨日友達の家泊まってたんです。お腹空いたからここで食べようかなと…』


『ありがとう。今日も西条君来てくれてたわよ。私、中々外でれなくて話しはできないんだけど』


『ねねさん、離婚して何か変わりましたか?』


『あんまりかわらない…それに慰謝料って別にどうでもよかったから。でも先輩はそれは逃げてる事になるからきちんとしろって言われて』


『でも1年は長かったですね』


『自分の甘さもよくわかった。なんとかなる、みたいに思ってたけど、結局先輩のお世話になったから…』


そのうちまたお客さんが入りだして、ねねさんは厨房に入っていった


要の事どうしよう…彼の気持ちも知らないで、愚痴言ったり、社長の相談のってもらったり…


私はその足で茂徳のマンションに寄ってみた



『どうした?もう昼食べたんだろ?』


『ねねさんの店ですませてきた。茂徳きてたって言ってたよ』


『なんだよ…ねねさんと話したの?』


『お店暇な時にね。ねねさん、離婚ちゃんと決まったよ』


『え?彼女離婚してたの!』


『知らなかったの?佐久間ねねから星野ねねに変わりましたって』


『じゃあ…食事とか…誘ってもいいわけだよな?』


『もちろんだよ』と私は笑った


『でも、どうしたんだ?今日。なんか話しでもあるのか?ねねさんだけの事できたんじゃないだろ?』


さすがは茂徳、もう気付いたか…


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