人の恋を笑うな
ねねさんの告白に、私はいてもたってもいられなかった!


茂徳に報告すべきか、いやもう茂徳にはねねさんの気持ちが伝わっているのか!


お風呂の中で私は一人興奮している!


でもここは大人…二人の行方は二人に任せるしかない


しかしすごいよ…両想いだったなんて!


トラブル続きの恋の私とは大違いである


その夜は疲れていたのに中々寝付けなかった



翌朝、とんでもない頭痛で目が覚めた


身体中痛くてしばらくベットで座っていた


熱を計ると38度あった。今日は9月のはじめ…休むわけにもいかないので解熱剤を飲んで電車に乗った


夏風邪かなぁ…会社にいく途中、コンビニで冷却シートを買っていった


掃除にも力入らなくてこまった。パソコンの文字も二重に見える。間違えてはいけないとゆっくり打った


昼休みにパンと牛乳を飲んでまた薬を飲んだ。オデコには冷却シート…身体が怠い…タフな私も30という年齢には勝てないのかぁ?


午後一、社長から呼び出された


『お前、これで熱はかれ』と体温計をデスクに置かれた。私は恐る恐る脇の下にそれを入れる…


39度…あがってるじゃん


『まったく…今から医者いって家帰れ。明日は休みやるから一日寝てたらいい。社長命令だ』


『でもまだ仕事…』


『俺がしとくから。ほら早く帰れ』と社長は私を部屋から追い出した
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