人の恋を笑うな
夏風邪…


私は薬を受け取るとふらふらとマンションに帰った


点滴のおかげで熱も少し下がった


レトルトのお粥をたべ、薬を飲んでその日は早くに寝てしまった



夜中に目が覚めて、冷たいお水を飲みトイレに行った


まだ頭はくらくらするがかなりマシ…


ベットに潜り込むと、なんだか社長の顔が浮かぶ

いつから私の調子の悪さに気付いてたんだろう。少しうれしくなった


冷却シートをはりかえ、私は朝までぐっすり寝た


翌朝は雨で、少し寒かった。急に秋がきたような感じである


熱は37度の微熱にまで下がっていた


トーストと牛乳を飲んでまた薬…汗をかいたパジャマと下着を変えてまたベットに横になった


少しうとうとしてると、呼び鈴が鳴った


社長!


ドアを開けると社長が立っていた!


『どうしたんですか?お仕事は?』


『外にでる用事があったから。これ弁当だ。昼と夜の分。雨だし買いに行けないと思ってな』


『上がってください』


『いや、まだこれからいくところあるから。おとなしく寝てろよ?わかったか』


社長は軽くハグするとニッコリ笑ってでていった

身体中がまた熱くなった…ズルイ…こんなの


夏風邪…また戻っちゃうよ
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