人の恋を笑うな
『社長、今日はバーも寄らないでまっすぐマンションに帰ってくださいね!そしてシャワー浴びてゆっくり寝てください!』


『そうだな…そうするよ。乙女の命令聞いとく』


『それと…』


『なんだ?』


『ああ!スーツ、消臭スプレーしてかけといてくださいね』


『そんなことしなくても、うちの空気清浄機は臭いとってくれる』


『ですよね〜』


『それよりうち寄るか?コーヒーくらい飲んでけよ』



そして私はまたまた例の高級マンションへと招かれた


社長は着替えをすると言って自分の部屋に入った

5分くらいしてでてきた社長の姿は、短パンにTシャツだった


写メりたい!なんて無邪気なお姿!


社長の後ろ姿に萌えた…

『何鼻息荒くしてんだ?ほら、コーヒー』


『いえ!いただきます!』


『この部屋にはあまり人はいれないよ。きたのはねねと弟とお前くらいだ』


『有り難き幸せです!』


『心のプライベートまで見せてしまったからな…特別だ』


『あの…私12月になったら正社員いけますかね?』


『もちろんだよ。広告に偽り無し』


『今住んでるマンションは一年限定で友達の会社の同僚から借りてるんですよね…きちんと正社員になったら新しく部屋借りて引っ越すつもりにしてます』


『マンション探すなら俺の友達紹介するよ。不動産扱ってるから』


『助かります!よろしくお願いします』


普段着の社長との会話はとても楽しかった。やっぱり私の中でまた一つの恋心が生まれ、始まったような気がする…
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