人の恋を笑うな
自分のマンションに戻った時、携帯が鳴った。茂徳からだ


『おい、乙女!奇跡だぞ』


『どうしたのよ』


『ねねさん、俺の事好きだったらしい!コクられて倒れそうになった』


『じゃあ両想いだったんだ!よかったね』


『今日から付き合う事になった!だからその報告』


『うらやましいな』と私は笑った


『てかさ…ねねさんお前に先にいってるじゃん。聞いたよ』


『ばれた?どうも私と茂徳が恋人同士に思ってたみたいなんだよね。それでねねさんのほうから確かめにきた訳…後はさ、二人の問題だから、私は何も言わなかっただけだよ』


『そのほうがよかった。お互い素直になれたし』


『頑張ってよね、結婚懲り懲り、恋も嫌って言ってたねねさんが、好きになってくれたんだよ?私みたいに棒にふらないように』


この二人には幸せになって欲しかった。茂徳達も新しい恋の一歩が始まったわけだ


ただし、私とはとんでもなく大きな一歩である
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