人の恋を笑うな
紀子が帰ったあとも荷造りは続いた。狭い部屋のくせに出てくる、出てくる!私は思い切って日曜日のフリーマーケットにでも、いらないものだそうと分けてみた


残ったら処分と決めた


荷造りが終わったのは深夜2時だった。私はTシャツとジャージのまんま寝てしまった



朝クラクションの音で私は目を覚ました


ぎりぎりまで寝てて、茂徳に説教される…


荷台車に荷造りした箱を私が運び、茂徳とお友達が重い物をさげてくれた


もつべきものは男友達である!私ではびくともしないテレビやらをひょいひょい持ち上げた


『乙女!こんな漫画本いらないだろ!処分していけ!馬鹿』


クスン…引越しの途中漫画本は全て古本屋で処分した。2000円がキャッシュバックされたけど


朝から始まった引越しは夕方6時には終わった


『茂徳もお友達もありがとう。おごるから近くでなにか食べてかない?』


茂徳のお友達は彼女と約束あるからと車で先に帰ってしまった


しかたなく私は茂徳と近くの居酒屋に食べにいくことにした
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