「あの頃いい加減飽きてきてさぁ。なかなか手出して来ないし。
アハハ!思い出した。
誕生日に何くれたと思う?ぬいぐるみよ!信じらんないわ!だから貢いでくれた光の同僚に乗り換えたのよ。」



『……』



「光はきっとあたしの事を許すわ。そしてまたあたしの演技に気付かずに付き合う。あんたさえいなきゃね。」


『…私、光の事好きよ。
でも誰を選ぶかは光が決める事。』


「あんたが引かないなら、こっちもそれなりの事するわよ。」


『あなたがどんな嘘をついても、私は光の事を信じてるの。…光もそうであってくれると信じてる。』


「そんなきれいごと、いつまで続くかしら?
まぁ、もう一回光を落としてみせるわ」





「じゃぁ、あんたは用事を思い出して帰った事にしとくから戻って来ないでね」






タバコを揉み消し、彼女は席を立った…… 













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